『大乃伎神社』
目隠し塀から三ツ川の神社を探ろう
庄内川の堤防から真っ直ぐ伸びる参道が気持ちいい「大乃伎神社」。毎年恒例の夏祭りの際にはこの参道の両側に屋台が並んで、人ひとりがようやく通れるような、細い小道になります。
そんな参道を真っ直ぐ進むと・・・
何やら塀が邪魔して、社殿がよく見えません。実はこの塀は「蕃塀(ばんぺい)」と呼ばれ、尾張地方の神社に多く設けられているそうです。尾張地方に位置する三ツ川では、大乃伎神社をはじめ、この後にご紹介する、六所神社、星神社でもみられました。
境内の一番奥には本殿が佇んでいるのですが、かなり渋い。そこまで広い境内ではないのですが、無駄なく綺麗にまとまっています。大切にしていきたい場所ですね。
『蛇池神社(龍神社)』
不思議はもはやあたりまえ?
三ツ川の一番の不思議スポットといえばここ!数多くの逸話を持つ蛇池神社(龍神社)です。
大蛇がいると聞きつけた信長が、池に潜って大蛇を探したという話。いじめられていたところを助けてもらった蛇が、恩返しに現れて子供を育ててくれたという話。また、江戸時代後期には、ここに住んでいた大蛇が天へ登っていくのを目撃したという話もあります。
毎年4月の第2日曜日には池の龍神様にお赤飯をお供えする櫃流し神事が行われ、8月20日には夏祭りが行われます。
蛇池神社は蛇池公園の中にあります。普段の蛇池公園ではそんな不思議にも関わらず、のんびりとした時間が流れます。堤防を挟んで洗堰緑地と隣り合わせ、広々とした緑地を広々と利用できるのが良いですね。
テニスコートや野球場もあり、スポーツも楽しめる場所。昨年はハロウィンイベントも行われていましたね!
『六所神社』
神様たちも和気あいあいです
比良の六所神社。六所ということで、ここにいる神様は、イザナギ、イザナミ、アマテラス、ツクヨミ、スサノオ、ヒルコの6柱。いわゆるイザナギファミリーです。ちなみにこの6柱は先ほどの大乃伎神社の神様でもあります。神様ファミリーにも三ツ川は人気なエリアなんですね。
大きく育った木に包み込まれた境内は、厳かな雰囲気が感じられます。
毎年秋に行われる例祭では、年度によって山車が町を練り歩きます。今年の例祭の日程は10月15日(日)ですが、山車が登場するかどうかはまだ未定なのだそう。次に姿をみられる時が楽しみです。
『星神社』
三ツ川ロマンスはここから始まる
名古屋の七夕伝説の舞台となっている「星神社」。その昔、小田井の辺りに住んでいた若者が、現在の北区にあった田幡という村に住んでいた娘と恋に落ち、庄内川を挟んで愛を育んだ、という話ですね。そのことから縁結びや夫婦円満にも効果的な神社とのことです。
8月7日に行われる七夕祭では神社主催の出し物や、織姫と彦星に扮した新婚夫婦による神事が行われ、祭りの最後には名古屋の結婚式のように、菓子まきも行います。過去の七夕祭の様子は、YouTubeでも見ることができます。気になった方は、ぜひ行ってみてください。
三ツ川の神社特集、いかがでしたか?もしもまだ訪れたことのない神社があったなら、ぜひ訪れてみてください。新たな発見があるかもしれません!
また、文中に出てきた三ツ川エリアの伝説や民話をもっと知りたい、という方は山田図書館へ足を運んでみてください。郷土資料コーナーにて、奥深〜いこの街の歴史が学べますよ。