庄内緑地公園駅の近くでひっそりと営業する沖縄料理のバー「うがみぶしゃ」、そしてカフェ「うがみぶしゃ キジムナー」。
地元出身のマスターの宜保(ぎぼ)久史さんが営む2つのお店は、地域の皆さんの日常にはかかせない居場所となっています。
そんな2つの店をそーっと覗いて、その魅力を探っていきましょう。
夜になると現れる古民家バー「うがみぶしゃ」
闇夜に灯る、オトナの居場所
庄内緑地公園駅の近く、「コミュニティカフェかかぽ」さんのすぐ近くに「うがみぶしゃ」はあります。日中はよくある住宅地の民家に見えましたが、夜になると一変。明かりが灯り、なんとも温かな、人を呼び込むバーの登場です。
ガラガラーっと引き戸を開けてお店の中へ。店内はバーカウンターと2人掛けのテーブル、大人数でも対応可能な大きなテーブルがあります。
古民家を改装した内部にはマスターのセンスの光る小物が並び、心地良い空間を演出しています。
席に座るとおしぼりが手渡され、テーブルの上のキャンドルに炎が灯ります。
ゆらゆらと揺れる炎を見つめながら、一日の出来事を振り返ったり、語り合ったり。落ち着いた時間を過ごすことができそうですね。
訪れた時にはギムレット(750円)を注文。お腹がすいていたのでソーミンチャンプルー(800円)も。
他にも沖縄の家庭料理や泡盛やウイスキーなどの蒸留酒もたくさん!何度も通ってお気に入りの一品を見つけましょう!
モーニングもランチも充実!カフェ「キジムナー」
おおらかさ満載の良空間でゆったりとしたひとときを
場所は変わって、こちらが「うがみぶしゃ キジムナー」。同じく庄内緑地公園駅の近くにあります。
中に入ると木の床板とカウンター、そして鮮やかな色の壁面。先ほどのバーと違い、どこかモダンな店内。おおらかな琉球音楽も不思議とハマります!
open-10:30はモーニング。11:00-14:00はランチのサービスをやっているとのこと。
まずはモーニングから。
注文したのは「ラピュタパン」。サラダとスープもついてます。朝からこれだけ食べれば大満足!
そしてランチはこちら。
「沖縄ソバ+ごはん 肉みそ付き」(690円)。優しい味の沖縄ソバが気に入っています!
雑誌のレパートリーもチェック!これだけあれば、何時間でも過ごせてしまいそう!
下段にはひざ掛けも。気遣いを忘れない、優しいお店ですね!
お昼からお酒も楽しめるということで、色々な場面で使用することができそうな、使い勝手の良いカフェです。
昼と夜の顔をもつ男。マスター 宜保久史さん。
カウンター越しの会話の一部始終をどうぞ
朝からお昼まではカフェ、夜はバー、2つのお店のカウンターに立つマスターはどんな方なのでしょうか?
「沖縄の出身でしょうか?」(筆者)
「出身はこの街で、母親の実家が沖縄なんです。笑」(宜保さん)
普段カウンターの向こうでお酒を扱うときの姿は真剣そのもの。しかし口を開くと、物腰柔らかな、優しい口調でお話してくれました。
「バーを始めたいと思ったきっかけは?」(筆者)
「小説を読んでバーテンダーって面白そうだと思いました。バーを舞台に男と女のもつれを書いた短編があって、それを沖縄へ行く船の中にあった『翼の王国』という雑誌で読んだんです。きっかけはそこからかな~。」(宜保さん)
「家業は内装業をやっていて、修行中はお昼は内装屋、夜は飲食のお店。っていう生活をしてました。」(宜保さん)
バーとカフェ、どちらのお店も、心地よい接客ができるよう、細かいところまで作りこみがされています。その秘密は、内装屋をやっていたというルーツにあるように感じました。
「修行を終えて、実家のあるこの街でお店を開いたんです。」(宜保さん)
そこから着々と地域の方たちの愛されバーに。そんな『うがみぶしゃ』は今年で14年目、『うがみぶしゃ キジムナー』は3年目を迎えるのだそう。
何かと時間に追われてしまう毎日。一息ついて、ゆったりとした時間が過ごしたい、という時には、ふらりと遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
※「うがみぶしゃ」は2018年11月17日をもちまして閉店となってしまいました。現在は「うがみぶしゃ キジムナー」のみ営業中です。
うがみぶしゃ キジムナー
営業時間:火~土 8:30-16:00 日 8:30-11:00
定休日:月曜日