2018.11.3三ツ川インタビュー
三ツ川にパラリンピック選手が?!ボッチャ元日本代表・加藤啓太さんにインタビュー!
障がい者スポーツ「ボッチャ」の元日本代表・加藤啓太さん
重度障がい者のプレイヤーでもあり、経営者でもある
今回お話を伺ったのは、「ボッチャ」というスポーツの元日本代表選手の加藤さん。2012年のロンドンパラリンピックに出場経験のある、現役のボッチャプレイヤーです。
ボッチャとは、重度脳性麻痺者や、同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツです。ジャックボールという白いボール目掛けて赤色・青色のボールをチームそれぞれで投げ合い、ジャックボールにいかに近づけるかを競うゲーム。ルールがカーリングに似ていることから、「床の上のカーリング」とも呼ばれています。
加藤さんは、生後3ヶ月の時に脳性麻痺の重度障がい者となりました。そして、14歳の時にボッチャに出会い、以来今日までおよそ15年間アスリートとして活躍しています。
また、加藤さんはスポーツ選手という以外に、経営者という顔も持っています。株式会社KEIという重度障がい者や生活支援業を行う会社の代表取締役として、またNPO法人の理事としても、毎日忙しく活動されています。
日本代表が活動していた場所は、山田地区会館だった!
目指せ東京パラリンピック!
加藤さんは、経営者として働きつつも、スポーツ選手としても常に全力です。月に半分くらいの日をボッチャの練習に費やしています。そして、三ツ川の人なら一度は行ったことがある「山田地区会館」で練習をされているそうです!
「山田地区会館は、会社(株式会社KEIは、上小田井にオフィスがあります!)が近いのでよく使います。2012年頃から通っていて、2015年くらいまでは大学の後輩たち(彼らも元日本代表選手!)とチーム3人で練習していたこともあります。」(加藤さん)
現在、東京パラリンピックへの出場に向けて日々活動をしている加藤さん。しかし、目先の東京パラだけではなく、その4年後のパリ、さらに4年後のロサンゼルスのパラリンピックも見据えているのだそう。三ツ川からパラリンピック選手が誕生する日は近いかもしれません!まちのみんなで応援したくなりますね!
夢は、講演会で全国ツアー!そして、山田地区会館でのボッチャ大会!
三ツ川タウンがより障がい者の人にとって明るいまちに
加藤さん、実は選手・経営者として活躍する一方で、現在は講演会を積極的に開催しています。加藤さんの著作「1%の可能性を信じれば夢は叶う」という書籍のタイトル通り、重度障がいという困難を乗り越えながら夢を叶えていったその経験を、県内の小中学校や大学、最近では企業などでの講演会で話し、多くの人に勇気を与えています。今後は47都道府県で講演会を行う目標を持っているのだそうです。
また、もう一つ夢を語ってくれました。それは「山田地区会館でボッチャ大会を開催すること」だそうです!ボッチャ大会を開催するためには、大会の運営に関わってくれる人たちが必要になります。そんな仲間を上小田井で探しているそうですよ!上小田井という地域全体で、加藤さんの取り組みを応援できたらいいですよね。
ちなみに、今回加藤さんが取材先に指定してくださった場所は、デニーズ小田井店でした。「バリアフリーで入れるお店だから」と指定してくださったのですが、正面入り口には階段の入り口しかありません。しかし、店内をよく見渡すと、お店の奥に車椅子の方用の出入り口が存在していたのです。
私たちが何気なく過ごしていると気づかないだけで、障がい者の人たちは私たちの身近にいるのかもしれませんね。実際に、加藤さんも「(障がい者でも)行こうと思えば、どんなお店にも行けるんですよ」とお話ししてくださいました。
取材を終えて改めて思ったことは、この「三ツ川タウン」という地域に「こんなにキラキラと輝いている若い人がいた!」ということへの楽しみ。
障がいの有無に関わらず、このまちで何かをやりたいと思っている人がいるというのは、以前にインタビューさせていただいたブルームダイニングの加藤社長のように、三ツ川タウンが誇るべき大切なまちの資産だと感じました。ぜひ、この記事を読んでくれる三ツ川の人には加藤さんを応援して欲しいし、三ツ川というまちが、いろんな事にチャレンジする人で溢れるまちになってほしいなと思いました。